映画に感謝を捧ぐ! 「第三の男」

 映画感謝人GHMです。

 今回はキャロル・リード監督の「第三の男」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 友人の誘いを受けてウィーンへとやってきた主人公が

 事件に巻き込まれる姿を描いた本作は

 「恐怖・疑惑」をもたらすことに全力を注ぎこんだ

 偉大なるサスペンス映画であります。

 細切れで写し出される人物・背景

 闇の中より現れる男の顔

 そして、「観覧車」・「下水道」という舞台を最大限に生かした

 表現法の数々は

 恐怖と疑惑に満ちあふれた時間を

 私に与えてくれました。

 (O・ウェルズ扮する悪役の持つ「説得力」や

 安易な「勧善懲悪精神」を廃したラストシーンも

 大いにサスペンス風味を高めてくれました。)

 まさに「映画におけるサスペンス表現」の

 教科書であるといえるでしょう。

 歴史の光と闇を象徴するかのような

 男二人の対決を

 絶妙のサスペンス芸で味あわせてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。