映画に感謝を捧ぐ! 「氷の微笑」

 映画感謝人GHMです。

 今回はポール・バーホーベン監督の「氷の微笑」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 謎めいた女流作家に翻弄される

 殺人課刑事の姿を描いた本作は

 「狂気に彩られた世界」をサスペンス風味で描いた

 恐るべき作品であります。

 犯罪捜査映画の仮面をまといながら

 欲望・悪意・エロティシズムに支配された人間たちがうごめく

 「光なき世界」を描くという大胆な試みは

 私の心を大いに刺激し

 「心地良き背徳」へと誘ってくれました。

 (「人間は悪に魅力を感じるように出来ている」ということを

 思い知らされました。)

 これこそ「人間の魂は(悪)から逃れることは出来ない」という

 メッセージを放つ作品なのかも知れません。

 後年の「ショーガール」にも通じる

 「醜き魂への愛」を感じさせてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。