映画に感謝を捧ぐ! 「ノックは無用」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロイ・ウォード・ベイカー監督の「ノックは無用」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 シャーロット・アームストロングの同名小説をもとにして作られた本作は

 

 安易な引き延ばしを廃した「スリムな展開」が

 程よい緊張感をもたらす作品であります。

 安易な残酷・エロティック描写を廃し

 M・モンロー扮するヒロインの「狂気と悲哀」を描くことに

 徹することによって生まれた「心理劇の醍醐味」は

 私に緊迫感と哀愁に満ちた時間を与えてくれました。

 (強引な「どんでん返し」に走らず、素直に幕を閉じる点にも

 好感が持てます。)

 まさに「スリムにして見応えある作品」であると言えるでしょう。

 現代にも通じる「心の問題」を

 表面的な残酷さやインパクトに頼ることなく表現した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。