映画に感謝を捧ぐ! 「ウエスト・サイド物語」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロバート・ワイズ&ジェローム・ロビンス監督の

 「ウエスト・サイド物語」に感謝を捧げようと思います。

 

 1957年に登場した同名ブロードウェイ・ミュージカルを

 もとにして作られた本作は

 「夢の世界」としてのミュージカル映画に反旗を翻した

 大胆不敵な作品であります。

 ミュージカル映画でありながら、現地ロケを行い

 「現実社会の闇に触れない」というミュージカル映画の原則を破り

 アメリカが抱える病魔「人種・経済格差問題」を前面に押し出すという

 勇気ある試みは

 ミュージカル映画の世界に「大いなる変化」を与えると同時に

 私の「ミュージカル映画」に対する先入観を

 見事に破壊してくれました。

 (舞台のミュージカルにはない

 映画ならではの手法が使われている点も見逃せません。)

 まさに「華やかな夢の時代の終わり」と「美しくも苦い夢の始まり」を

 告げる作品であると言えるでしょう。

 「ミュージカル映画」ならではの華やかさと

 R・ワイズ監督ならではの「苦みのある視線」が融合することによって生まれる

 化学反応を満喫させてくれた本作と

 

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。