映画に感謝を捧ぐ! 「ウエスト・サイド物語」
映画感謝人GHMです。
「ウエスト・サイド物語」に感謝を捧げようと思います。
1957年に登場した同名ブロードウェイ・ミュージカルを
もとにして作られた本作は
「夢の世界」としてのミュージカル映画に反旗を翻した
大胆不敵な作品であります。
ミュージカル映画でありながら、現地ロケを行い
「現実社会の闇に触れない」というミュージカル映画の原則を破り
アメリカが抱える病魔「人種・経済格差問題」を前面に押し出すという
勇気ある試みは
ミュージカル映画の世界に「大いなる変化」を与えると同時に
私の「ミュージカル映画」に対する先入観を
見事に破壊してくれました。
(舞台のミュージカルにはない
映画ならではの手法が使われている点も見逃せません。)
まさに「華やかな夢の時代の終わり」と「美しくも苦い夢の始まり」を
告げる作品であると言えるでしょう。
「ミュージカル映画」ならではの華やかさと
R・ワイズ監督ならではの「苦みのある視線」が融合することによって生まれる
化学反応を満喫させてくれた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。