映画に感謝を捧ぐ! 「我等の生涯の最良の年」

 映画感謝人GHMです。

 今回はウイリアム・ワイラー監督の「我等の生涯の最良の年」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 マッキンレー・カンターの同名小説をもとにして作られた本作は

 戦場を移すことなく戦争がもたらす悲劇を描いた異色作であります。

 戦争によって心身を破壊された三人の男を

 冷徹なまでの静けさを持って描くことによって生まれる「現実感」は

 私に「戦争の恐ろしさ」を再認識する機会を与えてくれました。

 (劇的な盛り上げを避けたクールな演出・ストーリーが

 「痛み」をより鮮明な者にしていると思います。)

 これこそ「静かなる戦争映画」と呼ぶに

 ふさわしい作品であると言えるでしょう。

 戦闘場面や反戦メッセージを描くことなく「戦争がもたらす恐怖」を

 世に知らしめた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。