映画に感謝を捧ぐ! 「サンセット大通り」

 映画感謝人GHMです。

 今回はビリー・ワイルダー監督の「サンセット大通り」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 不遇の脚本家と絶頂期を過ぎた女優との出会いがもたらす

 悲劇を描いた本作は

 虚実の狭間に捕らわれた人々の姿を余すところなく描いた

 大胆不敵な作品であります。

 過去の栄光に捕らわれた女性・彼女のために時を止め続ける男

 栄光をつかむために彼女たちを利用する男が

 「牢獄」と呼ばれる豪邸で繰り広げる危険な綱渡りは

 私の心に怪奇映画以上の恐怖と恋愛映画とは異なる「愛」に対する

 感銘をもたらしてくれました。

 映画史上まれに見る「美しくも残酷なハッピー・エンド」も

 印象的です。

 これこそ「虚実渦巻く世界」ハリウッドの光と闇を

 あらわす作品であるといえるでしょう。

 出演者の人生そのものを「物語」に変えてしまう残酷さと

 時間に抗う人々の悲劇に対する冷徹な視線によって生み出された本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。