映画に感謝を捧ぐ! 「遊星からの物体X(1982年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X(1982年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

  ジョン・W・キャンベル・JRの小説「影が行く」をもとにして作られた

 2作目の映画(1作目は1951年)となる本作は

 「暴力的意志」の伝染について考えさせられる作品であります。

 未知なる怪物によって生命を脅かされ

 逃げ場を失った人々が

 不信感・凶暴性を増していく姿は

 私に「極限心理」の恐ろしさを示してくれました。

 (醜悪さとユーモアを兼ね備えた「怪物」のデザインや

 余計な情緒を廃し、なめらかに進行していくストーリーも印象的です。)

 まさに「SFホラーの醍醐味」を示した作品であると言えるでしょう。

 「南極」という冷たい世界を舞台に

 病的な美しさを持つ怪物との熱き戦いを繰り広げる

 男たちの姿を満喫させてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。