映画に感謝を捧ぐ! 「ヴァージン・スーサイズ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサイズ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジェフリー・ユージェニデスの小説「ヘビトンポの季節に自殺した五人姉妹」を

 もとにして作られた本作は

 映画全体に漂う「退廃」と「死臭」に圧倒される作品であります。

 軽快な音楽とな幻想的な映像を駆使して

 美しくもはかない少女たちの生と死を描くことによって生まれる「魂の迷宮」は

 私の心に恐怖と背徳的快楽をもたらしました。

 (作品全体から「映画界の名門」の一員として生まれたS・コッポラ監督の

 「心の闇」が伝わってくる点も印象的であります。)

 まさに「死臭漂う青春映画」と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 「生と死が交わる時」を生きる少年少女たちの姿を

 冷徹なまでの静けさと軽やかさで描いた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。