映画に感謝を捧ぐ! 「110番街交差点」

 映画感謝人GHMです。

 今回はバリー・シアー監督の「110番街交差点」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ウォリー・フェリスの同名小説をもとにして作られた本作は

 事件よりも「舞台」に重きを置いた犯罪映画であります。

 現金強奪事件を通じて描かれる

 「ハーレム」という世界に生きる人々の姿は

 私にアメリカ合衆国の持つ奔放なエネルギーと「病魔」の存在を

 再認識する機会を与えてくれました。

 (軽快な音楽の数々が、作品世界の残酷さ・非情さを際だたせている点も

 印象的です。)

 まさに娯楽と社会への警鐘が一体となった作品であると

 いえるでしょう。

 「アメリカの暗黒面」と「増殖する悪意・欲望がもたらす悲劇」を

 犯罪映画風味で描いた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。