映画に感謝を捧ぐ! 「さらば冬のかもめ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はハル・アシュビー監督の「さらば冬のかもめ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ダリル・ポニックサンの小説「最後の任務」をもとにして作られた本作は

 人の世の「しがらみ」について考えさせられる作品であります。

 

 理不尽な境遇に怒り、友情を重んじたいと願いながらも

 兵士・囚人としての宿命に抗うことの出来なかった男たちの姿は

 私に「人生の厳しさ」と「厳しき中にあっても情を保とうとすることの素晴らしさ」を

 示してくれました。

 (R・クエイド扮する囚人の「明るくも哀しい成長」や

 勇壮な音楽によって哀愁をかき立てる演出法も

 

 印象的であります。)

 まさに「面白く・やがて哀しき道中」を描いた作品であると言えるでしょう。

 

 旅によって自由を謳歌しながら

 己の「しがらみ」へと帰って行く男たちの姿を静かに描いた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。