映画に感謝を捧ぐ! 「疑惑に抱かれて」
映画感謝人GHMです。
今回はサイモン・ムーア監督の「疑惑に抱かれて」に
感謝を捧げようと思います。
殺人事件に翻弄される私立探偵の姿を描いた本作は
「どんでん返し」の妙技と「善悪の揺らぎ」を満喫させてくれる
作品であります。
紳士の国イギリスの暗黒面を象徴するかのような登場人物たちが
「生き残る」ことのみを正義として、作品世界を渡り歩く姿は
私を「善悪」だけでは割り切れない世界へと
誘ってくれました。
(単なるハッピー・エンドの枠を超えた「イギリス的終幕」も
印象的です。)
まさに「イギリスの闇」を写し出す作品であると言えるでしょう。
若きR・ニーソンの「ポーカー・フェイスぶり」と
ブラック・ユーモア的ミステリーの快感を堪能させてくれた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。