映画に感謝を捧ぐ! 「ブルーカラー 怒りのはみ出し労働者ども」
映画感謝人GHMです。
今回はポール・シュレイダー監督の「ブルーカラー 怒りのはみ出し労働者ども」に
感謝を捧げようと思います。
三人の工場労働者に襲いかかる
非情な運命を描いた本作は
ホームドラマ風味の映像で
資本主義社会の暗黒面をえぐり出す
危険な作品であります。
残酷な日常に対する「怒りと不満」に突き動かされ
陰謀の闇へと落ちていく主人公たちの姿を
生活感あふれる映像で描くことによってもたらされる
「親近感のある陰謀劇」は
私に現実感あふれる恐怖と悲しみを
もたらしてくれました。
(現実に「ハッピー・エンド」など存在しないと訴えかけるかのような
苦い幕切れも印象的です。)
本作こそ「70年代の(モダン・タイムズ)」と呼ぶにふさわしい
作品なのではないでしょうか。
労働者の悲しみ・怒り・情熱を
冷徹なる視線で描いた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。