映画に感謝を捧ぐ! 「絞殺魔」

 映画感謝人GHMです。

 今回はリチャード・フライシャー監督の「絞殺魔」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1960年代のアメリカで発生した「ボストン絞殺魔事件」を

 もとにして作られた本作は

 チャレンジ精神にあふれた「実験映画」であります。

 ドキュメンタリー・タッチで表現された連続殺人事件の捜査過程と

 映像テクニックを駆使して描かれた「異常心理殺人犯の精神」を

 一本の映画に融合させるという大胆な試みによって生まれた本作は

 「サスペンス映画の道しるべ」と呼ぶにふさわしいを輝きに

 満ちあふれております。

 本作こそ「歴史的意義を持つ作品」であると言えるのではないでしょうか。

 (「華麗なる賭け」でも使用された

 「画面分割を駆使することによって遠く離れた人間の動きを同時に見せる」

 という試みが強化されている点も

 見逃せません。)

 狂気の連続殺人犯に扮したT・カーティスの熱演と

 冒険的映像表現によって

 「サスペンス映画の偉大なる一歩」となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。