映画に感謝を捧ぐ! 「失われた週末」

 映画感謝人GHMです。

 今回はビリー・ワイルダー監督の「失われた週末」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 チャールズ・R・ジャクソンの小説をもとにして作られた本作は

 「依存症映画」の歴史を切り開いた、偉大なる一歩であります。

 R・ミランド扮する主人公が

 言葉と肉体を駆使して「酒人を呑む」姿を体現する姿は

 私に「人間の魂・社会」こそが怪物の巣窟であることを

 示してくれました。

 (依存症患者の目に映る世界を

 幻想的且つ生々しく表現した映像の数々も

 印象的です。)

 まさに「精神的怪奇」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。

 趣味・嗜好を愛するという行為の暗黒面を

 冷徹さと優しさを持って描いた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。