映画に感謝を捧ぐ! 「ローズ家の戦争」

 映画感謝人GHMです。

 今回はダニー・デビート監督・出演の「ローズ家の戦争」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ウォーレン・アドラーの同名小説をもとにして作られた本作は

 「暴力の連鎖」がもたらす悲劇をホームドラマ・スタイルで描いた作品であります。

 些細なすれ違いから始まった夫婦の争いが

 彼らの「大切なもの」をことごとく破壊する大惨事へと発展していく姿を

 奇妙なユーモアを交えながら描くことによって生まれる「残酷な滑稽劇」は

 私に暴力の空しさと男女関係の複雑さを示してくれました。

 (「男性は女性に比べて精神面が弱い」という人間社会の秘められた真理を

 示している点も見逃せません。)

 まさに「反戦映画的ホームコメディ」であると言えるでしょう。

 「犬をも食わぬ」夫婦の争いを通じて

 際限なき怒り・憎しみの感情こそが「真の恐怖」であることを示した本作と

 

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。