映画に感謝を捧ぐ! 「ローズ家の戦争」
映画感謝人GHMです。
感謝を捧げようと思います。
ウォーレン・アドラーの同名小説をもとにして作られた本作は
「暴力の連鎖」がもたらす悲劇をホームドラマ・スタイルで描いた作品であります。
些細なすれ違いから始まった夫婦の争いが
彼らの「大切なもの」をことごとく破壊する大惨事へと発展していく姿を
奇妙なユーモアを交えながら描くことによって生まれる「残酷な滑稽劇」は
私に暴力の空しさと男女関係の複雑さを示してくれました。
(「男性は女性に比べて精神面が弱い」という人間社会の秘められた真理を
示している点も見逃せません。)
まさに「反戦映画的ホームコメディ」であると言えるでしょう。
「犬をも食わぬ」夫婦の争いを通じて
際限なき怒り・憎しみの感情こそが「真の恐怖」であることを示した本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。