映画に感謝を捧ぐ! 「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

 映画感謝人GHMです。

 今回はデイヴィッド・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジョン・ワグナーの同名グラフィック・ノベルを

 もとにして作られた本作は

 西部劇と東洋の魂を宿した、異色の暴力映画であります。

 西部劇に登場する「さすらいのガンマン」を思わせるような主人公と

 「打ち破る敵は己が内面にある」ことを示したストーリー

 残酷且つスピーディな暴力描写が一体となる姿は

 私に「修羅道に落ちた人間の宿命」と

 「現代アメリカに宿る(開拓時代の精神)」を

 示してくれました。

 (主演男優V・モーテンセンの壮絶なる目力と

 「勧善懲悪的ハッピー・エンド」を皮肉るかのような終幕が

 本作の重みを増している点も見逃せません。)

 まさに「暴力版(引き寄せの法則)」を象徴する作品であると

 言えるでしょう。

 心中の獣とと過去の罪によって崩壊していく主人公の日常を

 D・クローネンバーグ監督ならではの残酷さで描いた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。