映画に感謝を捧ぐ! 「たたり(1963年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロバート・ワイズ監督の「たたり(1963年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 シャーリー・ジャクソンの小説をもとにして作られた本作は

 恐怖演出に重きを置いた怪奇映画であります。

 モンスターや残酷描写による「脅かし」を避け

 闇と音を操ることによって恐怖を発生させる演出法は

 私に「怪物なき恐怖映画」の魅力に触れる機会を

 与えてくれました。

 (ヒロインの「自分語り」に物語の鍵を潜ませる手法を

 用いている点も印象的です。)

 まさに「上品な雰囲気に包まれたホラー映画」であると

 言えるでしょう。

 殺人を多用することなく恐怖を保ち続ける演出法と

 超自然的に発生する「不器用な愛」に包まれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。