映画に感謝を捧ぐ! 「アンチクライスト」

 映画感謝人GHMです。

 今回はラース・フォン・トリアー監督の「アンチクライスト」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 息子の死から立ち直ろうとする夫婦を襲う

 悲劇を描いた本作は

 鑑賞者の精神を揺るがす「負の芸術映画」であります。

 闇・音・スローモーションによって生まれた「宗教画的映像」と

 「悲嘆・苦痛・絶望」によって支配されていく物語が

 一体となって襲いかかる姿は

 私に「大いなる精神的試練」を与えてくれました。

 まさにR・V・トリアー監督の魂に潜む悪魔と

 俳優陣の魂から引き出されれた悪魔

 コンビネーションによって創造された作品であると言えるでしょう。

 極限までに限定された登場人物・舞台によって

 「アンチクライスト」の名にふさわしい絶望感を生み出すことに成功した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。