映画に感謝を捧ぐ! 「クレオパトラ(1963年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョセフ・L・マンキーウィッツ監督の「クレオパトラ(1963年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 カーロ・フランツェロの実話系小説「クレオパトラの生涯とその時代」を

 もとにして作られた本作は

 華やかさと空しさに満ちた歴史大作であります。

 莫大なる資金・人員・情報を駆使して作り出された映像と

 「世界史を揺るがす女難」と呼びたくなるようなストーリーが

 一体となる姿は

 私に歴史の壮大さと歴史を作る人間の小ささを

 示してくれました。

 (本作を生み出すために払われた犠牲・本作にかかわった人々の痛みと情熱が

 映像全体からにじみ出ている点も見逃せません。)

 まさに「歴史は犠牲によって動かされる」ことを象徴する

 作品であると言えるでしょう。

 様々なトラブルを乗り越えながら生を受け

 賞賛と悪評の嵐にさらされ続けた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。