映画に感謝を捧ぐ! 「大逆転」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・ランディス監督の「大逆転」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 富豪兄弟の「実験」から始まった珍騒動を描いた本作は

 アメリカ社会の一端をのぞき見ることの出来る

 喜劇映画であります。

 ドタバタ喜劇の衣をまといながら

 「自由と平等の国」を旗印とするアメリカに潜む「階級社会」を

 笑い飛ばそうという試みは

 

 私に「権威こそが笑いの種子である」ということを

 再認識する機会を与えると同時に

 多種多様な逆転の醍醐味を味わう時間を

 与えてくれました。

 (登場人物全員に宿る「ユーモア風味」が作品世界の殺伐さを薄め

 肩の力を抜いて楽しめる作品となっている点も見逃せません。)

 まさに喜劇の伝統とアメリカ文化が程よく混ざり合った

 作品であると言えるでしょう。

 「弱者を操る強者」の傲慢さと

 「弱者が強者を打ちのめす」快感に彩られた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。