映画に感謝を捧ぐ! 「雨の朝パリに死す」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はリチャード・ブルックス監督の「雨の朝パリに死す」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 戦後のパリで花開いた愛の行方を描いた本作は

 静かなる愛と悲しみに満ちた作品であります。

 二人の愛を取り巻く多種多様の障害を

 上品さを保ちながら描こうとする姿は

 私に「愛を花開かせることより、愛を維持することの方が

 はるかに難しい」ことを示してくれました。

 (悲劇から再生劇へと転じる流れが

 静かに描かれている点も印象的です。)

 まさに「障害物競走の如き日々」を

 冷静かつ優しい感覚で表現した作品であると言えるでしょう。

 第2次大戦直後のパリ情勢と

 主演女優・男優の持ち味を生かすことによって

 王道的恋愛悲劇に個性と輝きを与えた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。