映画に感謝を捧ぐ! 「歓びの毒牙」
映画感謝人GHMです。
今回はダリオ・アルジェント監督の「歓びの毒牙」に
感謝を捧げようと思います。
イタリアで殺人事件に巻き込まれた
アメリカ人作家の姿を描いた本作は
精神状態の表現法が冴え渡る作品であります。
同じ映像を少しずつ変化させながら繰り返していく手法を駆使して
主人公が「事件の記憶を思い出していく過程」を
再現することによって発生した
「記憶を道しるべとして真実に迫る感覚」は
私に「潜在的記憶が目覚めていく状態」を映像で見る
楽しみを与えてくれました。
(殺人者の病的心理を動きのある主観映像によって表現している点も
見逃せません。)
まさに「映画的心理描写」にこだわった作品であると言えるでしょう。
D・アルジェント監督十八番の絵画的恐怖映像と
「正統派心理サスペンス」の醍醐味が一体となった本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。