映画に感謝を捧ぐ! 「告発の行方」
映画感謝人GHMです。
今回はジョナサン・カプラン監督の「告発の行方」に
感謝を捧げようと思います。
レイプ被害者となった女性と
彼女を支える女性検事の闘いを描いた本作は
80年代風味に彩られた「寓話」であります。
エロティック・サスペンスの衣をまといながら
「行いには責任が伴うこと」・「暴走する集団心理の恐怖」・「犯罪のもたらす間接被害」を
描こうとする試みは
私に社会的・組織的怪奇の存在を示してくれました。
(被害者の女性を「品行方正な善人」とせず
「彼女にも責任の一端がある」という描き方になっている点も印象的です。)
まさに「娯楽性と社会への警鐘」が程よく解け合った作品であると
言えるでしょう。
被害者に扮したJ・フォスターの「目力」と
直接の行為より「周辺人物の描写」に重きを置いたレイプシーンが
他の犯罪映画とは異なる恐怖を放つ本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。