映画に感謝を捧ぐ! 「赤ちゃん泥棒」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョエル・コーエン監督の「赤ちゃん泥棒」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 主人公夫婦の赤ちゃん泥棒から始まった

 珍騒動を描いた本作は

 ダーティーな笑いに満ちた家族喜劇であります。

 悪ノリ的表現法と勢いを駆使することによって

 不幸な境遇や暴力的な状況を「笑い」に変えていく

 「残酷喜劇エネルギー」が作品世界を動かしていく姿は

 私に「悲劇とドタバタ劇が紙一重の位置にある」ことを

 再認識する機会を与えてくれました。

 (後半~終幕の「人情劇」ぶりに違和感を感じさせない

 方向転換の巧みさも見逃せません。)

 まさに「バイオレンス・ホームコメディ」と呼ぶにふさわしい作品であると

 言えるでしょう。

 人情と不人情が程よく混ざり合った本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。