映画に感謝を捧ぐ! 「クロッシング(1999年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はマーク・L・レスター監督の「クロッシング(1999年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 甦った連続殺人犯に翻弄される刑事の姿を描いた本作は

 「知識の使い方」を問う作品であります。

 聖書に関する知識を「殺人現場を盛り上げるための道具」として使い

 狂気に囚われた聖職者を正当化することによって闇に堕ちた人間の姿を

 モンスター映画風に表現するという過激にして娯楽的な発想は

 私に恐怖と感心の入り交じった感覚を与えてくれました。

 (時折挿入される「奇妙なユーモア」の存在が

 軽量映画的味わいを与えている点も見逃せません。)

 まさに「猟奇サスペンス型の(聖書入門)」と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 聖書に潜む残酷描写を映像化するという

 恐るべき試みに挑戦した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。