映画に感謝を捧ぐ! 「ダウト”偽りの代償”」

 映画感謝人GHMです。

 今回はピーター・ハイアムズ監督の「ダウト"偽りの代償”」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 1956年の映画「条理ある疑いの彼方に」の

 再映画化作品となる本作は

 硬派な物語と娯楽的映像技を同時に堪能させてくれる

 作品であります。

 複雑に絡み合った「二つの罪」が一つの正義を呼び起こし

 罪を葬っていく姿を

 社会性とエンターテインメント性のバランスを保ちながら描いていく姿は

 私に「悪人の心中に潜む(潜在的正義)が悪を打ち破る」快感と

 正義を振りかざす存在を脅かす「内なる悪」の恐怖を

 示してくれました。

 (M・ダグラスとJ・メトカーフの持ち味を生かしたキャスティングと

 P・ハイアムズ監督十八番の「鬼ごっこアクション」の復活が

 作品の魅力を高めている点も見逃せません。)

 まさに「見えざる善と悪」の葛藤と対決を描いた作品であると言えるでしょう。

 70年代~80年代前半のP・ハイアムズ監督作に

 宿っていた「社会性」の復活と

 特殊効果の連打に背を向けたカーアクションを見せてくれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。