映画に感謝を捧ぐ! 「キャリー」
映画感謝人GHMです。
今回はブライアン・デ・パルマ監督の「キャリー」に
感謝を捧げようと思います。
スティーブン・キングの同名小説をもとにして作られた本作は
エコロジーとは異なる形での「環境問題」を描いた作品であります。
思春期の少女が持つ「純心」が
歪んだ環境によって崩壊していく姿を怪奇風味で描くという
大胆不敵な試みは
私に「家庭・生活環境」が人間に与える影響力のすさまじさと
攻撃する側とされる側との「感覚」の違いがもたらす恐怖を
再認識する機会を与えてくれました。
(主演女優S・スペイセクの「七変化ぶり」が
作品の悲劇性・恐怖をより鮮明な物にしている点も見逃せません。)
まさに「教育的ホラー映画」と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
映像テクニック・音楽を駆使して作られた恐怖場面と
「復讐劇」ではなく「崩壊劇」としてとらえた目線が
他のホラー映画にはない現実感と悲劇性を生み出した本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。