映画に感謝を捧ぐ! 「地球爆破作戦」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョセフ・サージェント監督の「地球爆破作戦」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 D・F・ジョーンズの小説「Colossus」をもとにして作られた本作は

 恐怖と皮肉が支配するSF映画であります。

 世界の命運を賭けた「頭脳戦」を

 不気味なまでの静けさとユーモアに満ちあふれた知恵比べとして

 表現しようという試みは

 私に「冷戦時代の空気」と「人類史に対する一考察」を

 同時体験する機会を与えてくれました。

 (ハッピー・エンドとバッド・エンドの間に漂うかのような終幕が

 人類の歴史に対する「壮大なる突っ込み」となっている点も

 見逃せません。)

 まさに「ブラック・ジョーク風味の電脳系SF映画」であると

 言えるでしょう。

 

 学習と行動によって「人間味」あふれる存在となっていく

 コンピューターと科学者との愛憎渦巻く関係が

 奇妙な味わいを生み出す本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。