映画に感謝を捧ぐ! 「イースタン・プロミス」

 映画感謝人GHMです。

 今回はデビッド・クローネンバーグ監督の「イースタン・プロミス」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 誕生と同時に母親を失った赤ん坊の

 「血縁者捜し」を始めた助産師と

 ロシアン・マフィアに仕える「運転手」の運命を描いた本作は

 肉体と暴力へのこだわりに満ちあふれた作品であります。

 顔力・人体に対する知識・表現力の限りを尽くして

 暴力が生み出す「痛み」と闇世界に生きる人間の「狂気」を

 世に示そうとするスタッフ陣の熱意と執念は

 私に「肉体的・精神的痛み」がスクリーンを超えて伝わってくる感覚を

 もたらしました。

 まさに「西洋流極道映画」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると

 言えるでしょう。

 マフィアの世界と堅気の世界をつなぐ

 美しくも残酷な「運命の糸」を

 残酷描写から逃げることなく描いた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。