映画に感謝を捧ぐ! 「まぼろしの市街戦」
映画感謝人GHMです。
今回はフィリップ・ド・ブロカ監督の「まぼろしの市街戦」に
感謝を捧げようと思います。
第1次大戦末期のフランスで起きた
珍騒動を描いた本作は
独自の視線で「戦争」を見つめた作品であります。
節度とユーモアを持った「幻想」と
残酷な「現実」を同時進行的に描くことによって
戦争が「理性的狂気の結晶」であることを世に示そうとする試みは
私に「残酷・狂気を声高に語る」事だけが
反戦映画の姿ではないことを示してくれました。
まさに「穏やかさの中に鋭い刃を秘めた」
反戦映画であると言えるでしょう。
優れた喜劇は「単なる笑い事」ではすまないことを
見事に証明した本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。