映画に感謝を捧ぐ! 「栄光何するものぞ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・フォード監督の「栄光何するものぞ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 マックスウェル・アンダーソン&ローレンス・ストウリングスの

 舞台劇をもとにして作られた

 二作目の映画となる本作は

 戦争の本質をユーモラスに写し出した

 異色の戦争映画であります。

 J・フォード監督ならではの力強い演出+勇壮なる音楽と

 鑑賞者を混沌の渦に巻き込むかのようなストーリーが一体となって

 戦争という環境が放つ「空気」を映画的に表現しようと試みる姿は

 私に「戦争とは凄まじいほどの熱気と

 残酷喜劇の域に達するほどの理不尽によって形成されている」という

 メッセージを示してくれました。

 (後年の「フルメタル・ジャケット」を思わせるような

 行進によって幕を閉じている点も印象的です。)

 まさに「戦場に生きる人間の情と狂気」に彩られた

 戦争映画であると言えるでしょう。

 ユーモアと勇壮さを兼ね備えた物語の中に

 軍隊の理不尽さ・アメリカ外交の傲慢さに対する

 風刺を宿した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。