映画に感謝を捧ぐ! 「小さな泥棒」

 映画感謝人GHMです。

 今回はクロード・ミレール監督の「小さな泥棒」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 盗癖を持つ少女が織りなす愛と罪の日々を描いた本作は

 壮絶にして文学的な青春映画であります。

 儚げな外見からは想像できないほどの

 行動力・凶暴性を発揮するヒロインと

 犯罪映画・恋愛映画・青春映画のエッセンスを巧みに融合させた

 演出・ストーリーが一体となる姿は

 私に「体を張ったヒロイン」ならではの魅力と

 背徳行為の持つスリルと快感に触れる機会を与えてくれました。

 まさに「危険な香りを漂わせる」ヒロイン映画であると

 言えるでしょう。

 後年の「アンチクライスト」に通じるC・ゲンズブールの熱演と

 人間の「罪と愛」を集結させた物語が冴え渡る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。