映画に感謝を捧ぐ! 「NARC ナーク」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョー・カーナハン監督の「NARC ナーク」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 潜入捜査官殺害事件の真相に迫る

 刑事コンビの姿を描いた本作は

 重圧と狂気に満ちた刑事映画であります。

 「潜入者」として犯罪者と戦い続ける日常によって生まれる

 「精神腐敗」の恐怖を

 ホラー映画的な色彩と多彩な映像技によって描こうという

 大胆不敵な試みは

 私に「刑事の使命」を貫くことの難しさと

 「警察」というシステムに宿る不条理の存在を

 示してくれました。

 (J・パトリック&R・リオッタの「狂気漂う熱演」と

 結論を曖昧にしたまま突き放す終幕が

 作品の重みを高めている点も見逃せません。)

 まさに「内向型刑事映画」の雄であると言えるでしょう。

 「朱に交われば赤くなる」法則の恐怖を

 犯罪サスペンス風味を交えながら描いた本作と

 生きて映画を見ることの出来る本作に深い感謝を!!!。