映画に感謝を捧ぐ! 「ノー・マーシィ ー非情の愛ー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はリチャード・ピアース監督の「ノー・マーシィ ー非情の愛ー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 殺人事件の鍵となる「女」を追って

 ニューオーリンズへとやってきた刑事の運命を描いた本作は

 舞台の魅力を重視したアクション映画であります。

 自然の持つ「神秘性」と街という存在に宿る「人間味」を

 有効活用することによって

 作品の「絵画的魅力」を高めていく手法と

 R・ギア&K・ベイシンガーの「都会的な顔」に対して

 「土着的な顔」を持った敵役をぶつけることによって生じる

 映画的化学反応が一体となる姿は

 私に、人物配置と風景描写の妙によって

 「王道以上の輝きを放つ王道劇」が生み出されていく光景を

 見せてくれました。

 まさに「女難系アクション映画」の雄と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 (主人公とヒロインの「微妙にずれた関係」が

 ひねりの利いた恋愛劇としての魅力を

 与えている点も見逃せません。)

 観光旅行気分とハードボイルド気分を

 同時体験することの出来る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。