映画に感謝を捧ぐ! 「オープン・ウォーター」

 映画感謝人GHMです。

 今回はクリス・ケンティス監督の「オープン・ウォーター」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1998年のオーストラリアで発生した事故を

 もとにして作られた本作は

 実録感満載の海難映画であります。

 娯楽映画的盛り上げやメッセージ描写に背を向けて

 「そこで起きていること」を冷静に撮り続けているかのような

 雰囲気作りに全力を注ぎこむスタッフ・出演者の精神力は

 私に「些細なミスが惨劇へとつながる」恐怖と

 「静かなるスリル」の醍醐味を示してくれました。

 まさに「素材」の魅力のみで勝負することに挑んだ

 勇敢なる作品であると言えるでしょう。

 (状況説明なセリフ・表現法を避けることによって

 「想像すること」の醍醐味を与えてくれる点も見逃せません。)

 クールな映像表現と体を張った演技で

 「事故・遭難の恐怖」を鮮明に写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。