映画に感謝を捧ぐ! 「ロシアン・ルーレット(2009年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はゲラ・バブルアニ監督の「ロシアン・ルーレット(2009年版)」に
感謝を捧げようと思います。
2005年の映画「13/ザメッティ」の再映画化作品となる本作は
「濃厚な悪意」に彩られた作品であります。
個人の知力・体力とは関係ない形で勝敗が決していく殺人ゲーム
濃厚なる風貌を持った俳優陣
スリルや痛快さよりも陰鬱さを重視したストーリー・演出が一体となる姿は
私に「精神的試練」に立ち向かう時間をもたらしました。
(「ロシアン・ルーレット」を運営する組織の正体を一切明かさない潔さや
J・ステイサムの「ハゲタカ的風貌」を生かした終幕も見逃せません。)
まさに「人間の思考」が持つ冷徹さ・残忍さを浮き彫りにした
作品であると言えるでしょう。
P・バーホーベン監督やR・F・トリアー監督とは一味違う「悪魔的感覚」と
出演者たちの放つ「妖気」が背徳的娯楽性を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。