映画に感謝を捧ぐ! 「地獄への道」

 映画感謝人GHMです。

 今回はヘンリー・キング監督の「地獄への道」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1886年に世界初の銀行強盗を行った

 ジェシー・ジェイムズの生涯をもとにして作られた本作は

 後年の映画界に多大な影響を与えた実話系西部劇であります。

 「権力に対する怒り」と「時代の変動に対する戸惑い」に突き動かされることによって

 「反体制ヒーロー」となってしまった男の姿を

 尊敬と批判の均整を失うことなく描こうという試みは

 私に「犯罪映画の原点」と「西部開拓時代」の光と闇に

 触れる機会を与えてくれました。

 (「追う者と追われる者に生じる絆」を描いている点も見逃せません。)

 まさに「犯罪映画への道をてらす灯台」と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 「アイアン・ホース」本来の理想が

 私欲によって歪められていく姿と

 犯罪の道に生きる人間の孤独と情熱を

 娯楽要素を失うことなく描いた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。