映画に感謝を捧ぐ! 「ノー・グッド・シングス」
映画感謝人GHMです。
今回はボブ・ラファルソン監督の「ノー・グッド・シングス」に
感謝を捧げようと思います。
ダシール・ハメットの小説「ターク通りの家」を
もとにして作られた本作は
滑稽さと怪しさに彩られた犯罪サスペンスであります。
病魔に冒されながら「健全な精神」を保ち続けた刑事と
優れた技術と計画を持ちながら精神の伴わない犯罪者集団との対決を
緩やかな映像表現と格調高い音楽によって描く姿は
私に「バランス良い心技体」の重要性と
危機的状況において冷静さを保つことの大切さを
示してくれました。
(犯罪計画に荷担する老夫婦のマイペースさが
程よいユーモアをもたらしている点も見逃せません。)
まさに「意地悪なユーモアとバイオレンスに彩られた」
女難映画であると言えるでしょう。
不運と不信の連鎖がもたらす惨劇をクールに描いた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。