映画に感謝を捧ぐ! 「プラトーン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はオリバー・ストーン監督の「プラトーン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 O・ストーン監督のベトナム戦争体験を

 もとにして作られた本作は

 

 外見以上の壮大さを宿した戦争映画であります。

 登場人物の姿を闇と自然にとけ込ませることによって

 「戦場における人命の軽さ・人格の無意味さ」を表現することを

 可能にした映像技

 

 「主人公とその周辺に絞った物語」であるにもかかわらず

 「環境によって善悪の理が作られる」光景

 甘く美しい理想と残忍な現実とのせめぎ合いといった

 「人類史レベルの命題」を

 写し出すことを可能にしたストーリー

 「戦争」という混沌に飲み込まれていく魂を体現することを強いられた

 俳優陣の熱演が一体となる姿は

 私に「戦争映画における説得力の構築法」

 「歴史の光と闇」について考えさせる機会を与えてくれました。

 (最終局面におけるC・シーンとT・ベレンジャーの対決によって

 「現実を受け止めながら理想へと向かう」ことの大切さを

 伝えている点も見逃せません。)

 

 本作こそ「O・ストーン監督の呪われた魂」が

 映画という形となって現れた作品であると言えるでしょう。

 映画全体を覆う「大義なき戦場に生きる男たちの狂気と倦怠感」が

 名状しがたい恐怖と悲しみを呼び起こす本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。