映画に感謝を捧ぐ! 「アルカトラズからの脱出」
映画感謝人GHMです。
今回はドン・シーゲル監督の「アルカトラズからの脱出」に
感謝を捧げようと思います。
J・キャンベル・ブルースの実話系小説をもとにして作られた本作は
娯楽要素・反骨精神・教訓性が共存する痛快作であります。
「刑務所」という閉鎖世界ならではの日常
限られた時間と空間の中で
知力・体力の限りを尽くす男たちの勇姿
決断の早さによって分かたれた運命を
感傷に溺れることなく写し出すスタッフ陣の精神力
C・イーストウッドの神秘性とP・マッグーハンの冷徹さが
ぶつかり合うことによって生じる緊張感と味わい
権力者特有の「自己保身本能」を自然な形で表現した終幕が一堂に会する光景は
私に「倫理の枠を超えた爽快感と男気」にあふれた時間をもたらしました。
(後年のアクション映画・刑務所映画に多大な影響を与えている点も見逃せません。)
まさに「現在の状況で最善を尽くすことの大切さ」を娯楽性を失うことなく示した
作品であると言えるでしょう。
D・シーゲル監督&C・イーストウッドの名コンビが創造した
最後の映画となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。