映画に感謝を捧ぐ! 「カルメン故郷に帰る」

映画感謝人GHMです。

 今回は木下恵介監督の「カルメン故郷に帰る」に

 感謝を捧げようと思います。

 上京してダンサーとなった女性の帰郷がもたらす

 騒動を描いた本作は

 国際感覚あふれる異色の日本映画であります。

 日本映画ならではの情緒

 米国西部劇&ミュージカル映画を思わせるような風景描写・衣装・音楽の使い方

 ヨーロッパ映画風味のヒロインが一堂に会する光景は

 私に「文化交流の醍醐味」と「日本流人情劇の魅力」を同時体験する時間を

 もたらしました。

 (大胆且つ繊細に「心和むハッピー・エンド」へと着陸させる配慮が

 成されている点も見逃せません。)

 まさに「異文化交流の魅力」を体現する作品であると言えるでしょう。

 スケール感と人間味・文学的命題と娯楽要素の

 バランス感覚が絶妙のハーモニーを奏でる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。