映画に感謝を捧ぐ! 「ヒッチハイク(1976年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はパスクワレ・フェスタ・カンパニーレ監督の「ヒッチハイク(1976年版)」に
感謝を捧げようと思います。
アメリカ旅行中のイタリア人夫婦を襲う災難を描いた本作は
映画史上まれに見る「率直な」作品であります。
過剰な暴力描写とセクハラ行為の連打
怪しげな空気に満ちた音楽
ロケーションの持ち味を生かした風景描写
ヨーロッパ風味漂う俳優・女優陣
悪意と原始的欲求が支配するストーリーが一堂に会する光景は
私に「娯楽的欲求に忠実な物語」ならではの不条理喜劇性とバイオレンス性に
触れる機会をもたらしました。
(意地悪の極みのような終幕も印象的です。)
まさに「道中映画&犯罪映画」の歴史に輝く珍作と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
イタリア的貪欲さと軽量映画特有の「省力的&経済的作風」が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。