映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・プレイヤー」
映画感謝人GHMです。
今回はロバート・アルトマン監督の「ザ・プレイヤー」に
感謝を捧げようと思います。
マイケル・トルキンの小説を彼自身の脚色で映画化した本作は
覗き見の快感と風刺性に満ちた作品であります。
トラブルの連鎖に翻弄される映画会社重役と彼を取り巻く人々の姿を
軽やかな映像と虚実の間を渡り歩くかのようなストーリー展開で
描くという試みは
私に「エンターテインメントの世界に生きる人間」の宿命と
要職に就く人間に降りかかる「心理的落とし穴」の恐怖を目の当たりにする時間をもたらしました。
(ハリウッド流ハッピー・エンドを逆手に取った終幕が
作品世界の「怪しさ」を鮮明化している点も見逃せません。)
まさに「ハリウッド映画の舞台裏」を意地悪な目線で写し出した作品であると言えるでしょう。
リアリティーの苦さとハッピー・エンドの胡散臭さを体現した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。