映画に感謝を捧ぐ! 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」

  映画感謝人GHMです。

 今回はベン・スティラー監督・主演の「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 戦争映画「トロピック・サンダー」を作るために集められた

 男たちの運命を描いた本作は

 「映画」という存在を引きずり回す過激作であります。

 戦争映画&アクション映画の名場面・映画業界の内幕

 国際情勢を闇鍋的に詰め込んだ物語を喜劇的に加工し

 不条理なまでにシリアスな音楽を加えることによって

 「万物を笑い事に変える世界」を生み出そうという大胆不敵な実験は

 私に「人間社会のすべてに笑い所が宿る」事と

 「物語を創造する行為に宿る狂気性」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (二枚目俳優T・クルーズのスター性を奇想天外な形で活用した点も見逃せません。)

 まさに「映画狂精神」と「社会に対する突っ込み的目線」が

 暴走する作品であると言えるでしょう。

 悪役レスラー的な着想と俳優陣の狂演ぶりが時間と共に

 背徳的快感の泉と化していく姿が心地良い本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。