映画に感謝を捧ぐ! 「欲望のあいまいな対象」

 映画感謝人GHMです。

 今回はルイス・ブニュエル監督の「欲望のあいまいな対象」に

 感謝を捧げようと思います。

 

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  ピエール・ルイスの小説「女とあやつり人形」を

 もとにして作られた映画の5作目となる本作は

 脅威のバランス感覚を誇る恋愛喜劇であります。

 不条理な出会いと別れを繰り返す男女関係を

 

 エロティシズム・愛憎劇・品性・不条理性のバランス感覚を保ちつつ

 軽快に描くという軽業的な試みは

 私に「愛」の強さと滑稽さが紙一重の位置に存在する事と

 世俗的欲望とは異なる形の「悪」が持つ魅力を

 体感する機会をもたらしました。 

 (テロリズム・犯罪が蔓延する世界を和やかに表現する大胆さと

 のどかな雰囲気から奇襲的な終幕へと向かう意地の悪さも見逃せません。)

 まさに「綱渡り系恋愛喜劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 外見以上の「純真さ」を誇る紳士と

 L・ブニュエル監督ならではの「じらし感覚」と「意地悪なユーモアセンス」が

 男の純情を引きずり回す光景が

 ある種の親近感を呼び起こす本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。