映画に感謝を捧ぐ! 「戦場(1949年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はウィリアム・A・ウェルマン監督の「戦場(1949年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 1944年のベルギーにおける米軍とドイツ軍の戦いを描いた本作は

 映画的戦術性を感じさせる戦争映画であります。

 アメリカ礼賛型戦争映画の衣をまといながら

 「戦争が日常の風景となった人々」を静かに描くという試みは

 私に「戦意高揚とも反戦とも異なる戦争映画の形」を目の当たりにする機会を

 もたらしました。

 (万事解決系のハッピー・エンドであるにもかかわらず

 苦い後味を残す終幕も見逃せません。)

 まさに「実録的スタイルで作られた戦争映画」であると言えるでしょう。

 登場人物の性格・人生を強調しないことによって

 「戦争における個人の軽さ」を表現した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。