映画に感謝を捧ぐ! 「恐怖のメロディ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はクリント・イーストウッド監督・主演の「恐怖のメロディ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 熱狂的な女性ファンに翻弄されるラジオDJの

 

 運命を描いた本作は

 愛情と情報化社会の暗部をえぐり出すサスペンス映画であります。

 ファン心理の暴走による「虚像と現実の混同」がもたらす恐怖に

 着目したストーリー

 凶暴さと親近感を兼ね備えた「悪のヒロイン」の勇姿

 技巧的な映像表現を最小限度にとどめながら

 「覗き見感覚」を醸し出す演出

 サスペンス映画らしからぬ「軽妙にして上品な音楽」が一堂に会する光景は

 私に「自制なき愛の危うさ」・「映画における(敵役形成)の大切さ」

 「エンターテインメントの世界に生きる人間が背負うリスク」を

 体感する機会をもたらしました。

 本作こそ「異常心理映画」の新境地を開いた作品であると言えるでしょう。

 「C・イーストウッド監督&主演作」の幕開けであると同時に

 D・シーゲル監督&C・イーストウッド氏の「隠れコンビ映画」でもある本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。