映画に感謝を捧ぐ! 「ウディ・アレンのバナナ」
映画感謝人GHMです。
今回はウディ・アレン監督・主演の「ウディ・アレンのバナナ」に
感謝を捧げようと思います。
南米における独裁者と革命軍の争いに巻き込まれた
アメリカ人の運命を描いた本作は
インテリジェンスとナンセンスが軽やかに融合した作品であります。
近代社会を形成するシリアスな問題を
ことごとくドタバタ・コメディ要素に変えてしまおうという
大胆にして知的な挑戦は
私に「悪ノリと知性&教養が共存可能である」ことを
示してくれました。
(異国情緒あふれる音楽を「笑い所」に用いるという独特の音楽センスや
事件とマスコミの関係をからかうかのような序盤&終盤の味わいも見逃せません。)
まさに「知的にふざける」醍醐味を体現した風刺喜劇であるといえるでしょう。
「アニー・ホール」前のW・アレン監督が
「言葉・頭脳・身体の限りを尽くして」不条理にして知的な笑いを生み出す光景に
驚かされる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。