映画に感謝を捧ぐ! 「シャドー(1982年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はダリオ・アルジェント監督の「シャドー(1982年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ローマで発生した連続殺人事件に巻き込まれた
ミステリー作家の運命を描いた本作は
凶暴な皮肉に彩られた「巻き込まれサスペンス映画」であります。
社会性とホラー性の間を彷徨うかのように進行するストーリー&演出と
怪奇的な妖しさが冴え渡る音楽が一体となることによって生じる「映画的綱渡り感覚」は
私に「娯楽的建前と残酷趣味が奇妙な形で共存する感覚」を
体感する時間をもたらしました。
まさに「異常心理文学の衣をまとった猟奇サスペンス」と呼びたくなる
作品であると言えるでしょう。
「暴力と犯罪をエンターテインメント化する人間」に課せられた呪いと
狂気の伝染性を変化球的に描いた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。