映画に感謝を捧ぐ! 「ダラスの熱い日」

 映画感謝人GHMです。

 今回はデビッド・ミラー監督の「ダラスの熱い日」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1963年11月22日に発生した「ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件」を

 もとにして作られた本作は

 静かなるスリルに満ちた実話系陰謀劇であります。

 オフィスで策を巡らす陰謀者と自らの手を汚す実行犯の動向を

 善悪を超越したクールな目線とゲーム的な軽やかさで表現するという

 大胆不敵な挑戦は

 私に「歴史の内幕」をのぞき見る快感と「陰謀者を応援したくなる」危険な感覚を

 同時体験する機会をもたらしました。

 まさに、娯楽性と歴史性を兼ね備えた「大いなる仮説」と

 呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 後年の「JFK」にも通じる「権力不信精神」と

 結果が分かっている事柄に「サスペンス要素」を与える映画的技巧が冴え渡る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。